2007 ミラノサローネ|Market in Lab  
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毎日更新! ミラノサローネ現地リポート


Grazie mille! Ciao!!(2007/04/24 08:48更新)

ただいま現地時間で24日の11:50。
まるでミラノサローネなど開催されていなかったような錯覚を憶えるほど、すっかり日常の表情に戻ったミラノ市内。我々は朝から展示ブースの撤去に向かいました。
設営の時に顔を合わせた、現地の施行スタッフとも自然にあいさつを交わせるようになり、その事実こそ我々がミラノで活動していた証なんだな、と、ほんの少しだけ感慨深く思いました。
次々と分解される作品たち。我々とともに世界各国の来場者を接客し、少し疲れた感じに見えたのは私だけではないはずです。


見る見るうちに“ソファ”や“チェア”、“デスク”だった作品たちが“紙”に戻って行きます。何度も何度も試作と分解を重ねた沼澤氏、松田氏の両デザイナーだからこそ、分解も素早く進んで行きます。やがて分解された紙は、日本から運ばれてきた時の梱包箱に納まり、我々より一足早く日本に向けて出発しました。





会場内でまだ作業をされている、顔見知りになった方々にあいさつをして、我々は会場を後にしました。会場のゲートを一歩出ると、得も知れない達成感と充実感、そしてほんの少しの寂しさを感じつつ駅に向かいました。



今回の初めてのミラノサローネでは、「よかった」という満足する気持ちはある反面、さまざまなところで反省することも多く残りました。それは作品に対してはもちろん、その出展形態、配布物の使い勝手など。そして私の取材活動においても、反省を挙げたらキリがないほどに悔やまれる部分は多々あります。今はそれを真摯に受け入れ、もし来年ミラノに来ることがあれば、その反省を課題に変えてクリアし、今年以上のパフォーマンスを実現いたします。
2007 ミラノサローネは終わりましたが、次の挑戦の道が開きました。新しいチャレンジを胸に秘めつつ、このブログの筆を置きます。読んでいただいた方すべてに、感謝を込めて。




会期終了! 貴重な時間に感謝!!(2007/04/24 05:25更新)

ただいま現地時間で23日の19:30。
最終日の今日、昨日までのお祭り騒ぎはまったく影を潜めたミラノ市内。もっとも今日は月曜日。いくら「カンターレ! マンジャーレ!」なイタリアンも、さすがに週の初めから、お祭り気分ではないようです。我々の展示会場「TOKYO DESIGN PREMIO」も、本日は若干おとなしい感じ。…ということで、ブースの接客対応は沼沢氏に任せ、私と松田氏は本会場へ向かいました。先日も訪れたものの、とてもとても見切れないボリュームだったのでリトライです。

本会場に到着すると、やはりこちらも同様、初日ほどの盛況は見られませんでした。それでも“駆け込み見学”は少なくありませんが、やはり日本の感覚で言えば“千秋楽”のはずなのに、と言ったところでしょうか。ただ、人が幾分少ないだけ、その会場の巨大さはさらに浮き彫りとなりました。冗談は抜きとして、向こうの方は霞んでいるかのようです。


今日は13・15ブロックと22・24ブロックをチョイスしましたが、これだけでも見学するのに4〜5時間はかかります。しかも写真撮影禁止のショウルームも多く、不用意にカメラを向けようものなら係員の方が飛んできて注意を受けることも多々ありました。申し訳ございませんでした。写真が撮れないとなればカタログ収集は常套手段。さまざまなカタログを片手にひたすら歩き回った私と松田氏…。たぶん5年分くらいは歩いていると思います。


最終日とあって具体的な商談を進めるショウルームもあり、ビジネスチャンスが転がっている展示会ならではの風景があると思いきや、展示作品のテーブルに昼食を広げているショウルームもあり、はたまた昼過ぎにも関わらず撤収を始める小ルームなど、それぞれがそれぞれの最終日を過ごしています。 全体的には“やや閑散”と言ったイメージですが、逆に最終日を迎え活気づくコーナーもありました。それはデザイナーたちが自由な発想でブースを想像する「SALONE SATELLITE 07」。ミラノサローネらしくインテリアが中心ではありますが、掛け軸、クロスやカーペット、中にはベンチを展示しているにもかかわらず、どう見ても壁のアートがメインではないかと思われるブースなど、バリエーションに富んだ表現を楽しむことができます。
実際、このSATELLITEに出展経験のある方にお話を伺ったところ、ここは企業がもっとも注目しているコーナーのひとつで、最終日には早々と自身のブースをクローズさせて駆け込みで見学に来る人が非常に多いとのこと。現実に20社ほどの引き合いを受けるケースもあり、ビジネスチャンスを広げるには格好の出展コーナーと言えます。もしかすると我々Market in Labが狙うべきコーナーかも、とひとりほくそ笑みながら鋭気あふれる作品を楽しませていただきました。






とにもかくにも、さまざまな経験をさせてもらったミラノサローネ。ミラノに到着から今日まで、いろいろな人と出会い、支えられ過ごした6日間でした。そして明日からの撤収作業は、なんとも寂しい気持ちもします。
痛切に思ったのは、この活動は1年で終わらせるには“もったいない”ということ。毎年継続することで広がる経験と人脈は、きっと計り知れない財産になると実感しました。
まだ来年の話は鬼が笑ってしまうような話ですが、ぜひ来年も訪れたい場所です。

日本会場 展示作品のご紹介 〜FANTASUTEKI〜

“食”とはまさに楽しみの巣窟だと思います。味はもちろんのこと、香りも然り、歯触り舌触りなどの感触も然り、“卓”を囲んでの人との触れ合い然り。そしてなにより大事なのは、実は視覚にあると思います。目隠しをして食事したら、きっとそれは味気ないものになってしまうと思います。
そんな“食”に独自のアプローチで“お楽しみ”を付加させた作品がFANTASUTEKIさんの醤油小皿。醤油を注すことで浮き上がる絵柄は、食材に醤油を付け、その量が減る毎に小皿と醤油の表情がどんどん変化していきます。
「enjoy your sauce」というキャッチフレーズ。しかしそのフレーズはいささか過小評価ではないでしょうか? この醤油小皿はきっと食卓全体を楽しいものにしてくれると思います。

URL: www.fantasuteki.com/




日本企業のデザインを見学(2007/04/23 06:11更新)

ただいま現地時間で22日の22:10。
本日も無事終了し、ミラノサローネも残すところ1日となってしまいました。そんなワケで、取材活動もまさにラストスパートといった感じで、本日はまだ見学していなかった日本企業の展示会場に足を運びました。
ZONE TORTONAから飛び出し、我々はドゥオーモへ。ドゥオーモの周辺でも大小さまざまな展示がされております。街の至る所に目につくノボリこそ、作品展示会場の証。突然ショップの地下にギャラリーが設置されていたり、大々的な告知をしていない“小さなミラノサローネ”が、そここかしこに点在している辺りは、まさにこのデザイン展の奥深いところと言えます。


ドゥオーモ広場の周辺、あたかも銀座の歩行者天国のような場所に「Sony Design × Master Craft Lombardia」の会場がありました。ソニーのデザイン部と北イタリアのロンバルディア州の工房のコラボレーションにより、さまざまなプロトタイプが展示されていました。繊細で落ち着きのあるデザインテーストは、そのコンセプトの通り「新しいモノの佇まい」と「人と空間の心地よい関係」を体現しています。






続いて我々は時間が惜しいとばかりにタクシーに飛び乗りZONE TORTONAへトンボ返り。次なるお目当てはYAMAHAの出展会場です。個人的にも楽器を演奏することが好きな私にとって、この展示会場はつい時を忘れてしまう空間です。
YAMAHAの展示コンセプトは「scene of tone」。その場面場面の音を大切にした展示となっています。楽器は一度手にした瞬間から、徐々に付き合ううちにその持ち手にフィットしてくる不思議なアイテム。古き良きものを尊重しながら新たなことを取り入れて進化する楽器の未来を見ることができました。





次に訪れたのはTOTOの展示会場。今年のTOTOの会場は非常にコンパクトで瀟洒なイメージが漂っています。展示会場のアクセントになっているのは、流麗なリーフ。そのリーフが眩く浮かび上がる休憩所は、合わせ鏡により幻想的な雰囲気を醸し出しており、暗くもなく明るくもないほどよい空間は、とても居心地のいい場所になっていました。トイレはいわばくつろぎの場所。人がくつろぐということを熟知した企業だからこそ成し得た展示と言えます。



冒頭にも書きましたが、2007 ミラノサローネも残すところ後1日。取材にラストスパートをかけてみたものの、すべてを見切れないほどの奥深さには脱帽の一語。こうなるとぜひ来年も訪れたくなってしまいます。


日本会場 展示作品のご紹介 〜design Fresco〜

我々のごく近くに展示ブースがあるdesign Frescoさん。展示されているイスはU.F.O.を想起させるデザインで、シンプルな美しさを纏っています。
建築デザインのノウハウが根底に流れている今回の作品。原始的な機能と未来的な感覚の融合を目指した作品群には、人を惹きつけて止まない、不思議な魅力が宿っています。座ったときの目線を低くすることで、視線を広く、部屋の中央にあっても視線を遮らず、また円という形状でどの方向からでも座ることができるイス。使い勝手と使い心地に細心のやさしさが込められた作品です。




ミラノサローネは巨大なテーマパーク?(2007/04/22 12:15更新)

ただいま現地時間で21日の11:50。
ミラノサローネもいよいよ後2日となりました。今日は土曜日で休日ということもあって、昼間は親子連れなどが目立ちました。それ故、商談的なお話は昨日に比べると少ない印象でした。
さて本日も昨日同様、ZONE TORTONAの取材を行いました。街を歩いていると、やはり昨日とは明らかに訪れる人たちの“気構え”が違って見えます。
昨日までは商談などの仕事やデザイン学校に通う学生が勉強のため訪れている感じでしたが、先ほども書いたように今日は土曜日ということもあって、明らかに“遊び”という趣が目立ちます。各出展会場でも「BAR」のようなお酒を振る舞うカウンターや巨大チョコレートをカチ割って振る舞うカウンター、だだ広い休憩所、はたまたアコースティックライブのステージなど、訪れた人が思い思いの時間をエンジョイできるような空間が数多く見受けられました。




普段、我々は日本国内の展示会などにも足を多く運びますが、国内の展示会は会場から1歩出れば、それまでの“気分”は終了してしまいます。しかしこのミラノサローネは街全体が展示会一色のため、その街にいる限りデザインで遊ぶことができます。まるで街全体がデザインを題材としたテーマパークのようなもので、各出展会場はさながら“パビリオン”といったところでしょうか。


私はデザインの面で、日本が決して立ち後れているとは思いません。作品自体のクオリティーなどは、むしろ勝っている部分も多くあると思っています。ただ、このミラノサローネを体感してみて、そのデザインを受け入れる土壌のギャップには、軽くカルチャーショックを受けています。いいデザインはいい環境から生まれる…そんな気がしてなりません。


日本会場 展示作品のご紹介 〜FUJITSU〜

今回FUJITSUさんのブースでは、これからの“挑戦”が展示されています。まだまだ実現には遠くても、あえてこのミラノサローネでは“商売”よりも“夢”を選んでの出展となっています。
その夢のアイテムはディスプレイ部分に電子ペーパーを使用した「パソコン」と、まったく既存の概念を打ち破る端末機の2点。
これまでブラウン管から液晶とディスプレイ部が移り変わったように、FUJITSUさんでは新たなディスプレイとして電子ペーパーの研究開発を進めているようです。電子ペーパーにすることで、使用する電力をかなりの効率で押さえることが可能。まさに省エネルギー時代に対応した商品の開発に取り組んでいます。


日本会場 展示作品のご紹介 〜AKIKO SAOTOME〜

今回我々が知り合った中で最も波長が合う人のひとりが、インテリアデザイナーの早乙女 明子さん。ぜんぜん気取らなく自然な印象。しかも気さくに声をかけてくれる人柄に、我々もどこか安心してお付き合いをさせていただいています。
そんな彼女の出展作品がこの「どこでもデスク」。折り畳み可能なキャスター付デスクで、文字通り“どこにでも連れて行ける”デスクです。
また秀逸だな、と感心したのが、その配布物。コピーも然ることながら、使用しているイラストもいい意味で気が抜けている表現が、とても心地よい仕上がり。
普段の業務でさまざまな広告を手がけていますが、どこか理屈が最優先になっていて表現が二の次になってしまいがちなモノ作りをしている私にとって、まさに目からウロコ的な表現。個人的にぜひコピーを書かせていただきたいと思ってしまいました。早乙女さん、機会があったらよろしくお願いいたします。




ZONE TORTONAとは?(2007/04/21 15:58更新)

ただいま現地時間で21日の午前4:00。
20日は我々が出展しているエリア「ZONE TORTONA」では、「TORTONA NIGHT」が開催されており、それに伴って展示会場の閉館も2時間割り増しの午前0時まで。
しかしミラノの地下鉄はだいたい0時を過ぎた頃には終了。会場の後片付けをすませ外に出ると、夜が大好きなミラノっ子はTORTONA NIGHTで大騒ぎ。駅まで徒歩5分ほどの道のりも、人の列がぎっしりでなかなか前に進めない状況。もちろん地下鉄が走っていた時刻に間に合わず、挙げ句、空車のタクシーもまったく見当たらず…。しかたなく我々はホテルまでの長い長い道のりを、延々と歩くことを決意。しかしこれが甘かった。1時間強で到着するものと信じ歩くも、掛かった時間はなんと2時間。いまようやく痛む足をさすりながら、この原稿を書いています。TORTONA NIGHT…恐るべし。


さて、そんな苦労話はさておき、本日(日付は変わってしまいましたが)は、そんなZONE TORTONAについて記してみようかと思います。
そもそもミラノサローネという催し物は、先日ご紹介したインテリアの商談展示会の本会場と、割りとインテリアという枠を飛び出した出展物も多く見ることができる、このZENE TORTONAに分かれています。我がMarket in Labが出展しているのは、こちらのZENE TORTONAです。
ZENE TORTONEの街を巡ってみると、実にさまざまな作品に出会うことができます。さながら街全体がギャラリーの様相を呈しています。今日は写真のエリアマップの左側を隈なく巡ってみました。


このエリアにはクリスタルで有名な「SWAROVSKI」やトヨタ自動車の「LEXUS」などが出展。
残念なことに、撮影不可の展示会場もいくつかあるものの、ZONE TORTONAの半分といえども見応えは充分すぎるほど。さすがはミラノサローネだけに、その大半はインテリア絡みの作品ですが、時として庭全体が作品になっている展示物など、個性的な作品を見つけることができます。






展示会場のポイントは、バス停のようなサインでお知らせしているので、マップがなくともただただZONE TORTONAを歩くだけ、すぐに素敵な展示物と出会うことができます。ただし、一日で見切れるほど甘くはありません。その数は膨大でじっくり見るならやはり会期の6日間はまるまる掛かってしまうくらいのボリュームがあります。我々も残り3日間ですべてを見倒して、ここで紹介する予定です。まだまだZONE TORTONA探訪は続きます…。


ちなみに2007 ミラノサローネがスタートして3日間が経過しました。会期の半分が経過しましたが、我がMarket in Labの展示ブースでは、おかげさまで用意して来たパンフレットとエココエがSOULD OUTとなりました。会期の半分でまさか配布物が終了してしまうとは、スタッフも私もびっくり。それだけ好評を受けている確信と自信を持つことができました。明日からの後半戦、私をはじめ沼澤氏、松田氏の残りの名刺を武器に戦います。



最後に、本日沼澤氏はロシアのテレビ番組のカメラクルーにカメラを向けられていました…しかもかなりのどアップで。しかし放送されるかどうかは分かりませんが…。

※本日の「日本会場 展示作品の紹介」はお休みさせていただきます。明日更新分で2作品をご紹介したいと思います。


ミラノの街を巡る(2007/04/20 09:30更新)

ただいま現地時間で19日23:40。 2007 ミラノサローネの2日目ではありますが、我々は16日からフル稼働ということもあり、若干の疲れを感じてまいりました。というワケで多少の息抜きも必要かと、出展で多忙な時間の間を縫ってミラノの中心地「ドゥオーモ」に、沼澤氏とともに行ってきました。
そもそも私は「エココエ」の編集人という大任も任されているワケで、「エコロジー先進」と言われるヨーロッパのエコ事情も探らないとな、などと、大義名分を引っ提げて…ショッピング。


冗談はさておき、そのエコロジー視点のお話ですが、実際にミラノを訪れてみて感じたこと、それは…喫煙者の多さです。そして実はあんまりクリーンではないという事実。これには正直びっくりしてしまいました。
意外にもここミラノでは男性女性に関係なく、歩きタバコをする人をちらほら見つけます。そして、その歩きタバコの方を観察していると路上にポイと捨ててしまいます。みんながみんなそうではありませんが、割と目につきます。事実、道路には吸い殻が散乱しているところも多くあります。ゴミも分別しなくてもかまわないようですし、はたして「エコロジー先進」の印象は? そのイメージと実体のギャップの真実は…?
600年以上前の建築物が繊細で美しい佇まいを魅せていると同時に、ポイ捨てがまかり通る街。どうやらエコロジー的視点で追求する必要があるようです。無理矢理エコロジーに繋げているように思えますが、決してそうではありませんよ。たぶん。


と、「エココエ編集人」としての視点はここで一旦終了するとして、ちょっとデザインの話を。これはドゥオーモ広場とスカラ広場を結ぶ、通称「ガッレリア」と呼ばれるアーケードでの話ですが、このガッレリアはミラノっ子の社交場で、多くのカフェやブランドショップが軒を並べています。


風情としてはちょっと大人の感じで、東京で例えるなら銀座と言ったところでしょうか、とにかく景観のブランディングは徹底的に行われています。軒を並べるショップの看板は黒字に金色の文字に統一。C.I.カラーは一切許されず、あのマクドナルドでさえ、ルイ・ヴィトンと同様、黒字に金文字の看板。日本でもおなじみの赤字に黄色の「M」マークではないだけに、一瞬マクドナルドとは認識ができません。それでもここに出店している企業は持ち前のC.I.を捨ててまでこの地に店を出す。それはそれだけの価値がこの街にはあるという判断からなのでしょう。
先ほど「ブランディング」と書きましたが、街自体に付加価値(企業が出展する際のメリットや人が集いたくなるステータス)がない限り、きっとこのブランディングは成立しないでしょう。
日本のデザイン業界では「ブランディング」という言葉は実に都合よく使われています。ややをもすると、単純にビジュアルの統一を「ブランディング」と解釈して、デザインするアイテムを増やして、売上のかさ上げをするプロダクションも少なくありません。でも、本当の意味でのブランディングは根幹となるのは「付加価値の醸成」にあると思います。ビジュアルの構築はその付加価値がありきの話ではないでしょうか。



そんなことを考えながら、私と沼澤氏はガッレリアを抜け、スピーガ通りにある「ドルチェ&ガッバーナ」に消えて行きました…。


日本会場 展示作品のご紹介 〜CO/EX〜

16日の展示ブースの設営の日、会場最寄り駅に辿り着いた我々に次なる難関が待ち受けていました。それは最寄り駅から会場までの道のりが、どうも分からないという由々しき問題。地図を見ながらまごつく我々に救いの手を差し伸べてくれたのが、CO/EX(コエックス)の根津さんでした。
CO/EXは日本とUKのアーティストから成るデザイン・ユニットで、今年で3回目のミラノサローネ出展となります。
出展作品は鳥をデザインモチーフにしたシャンデリアと、クリスタルを使用したシャンデリア。それぞれの作品はもちろんですが、光と影のコントラストを絶妙に取り入れたブースは、それ自体が作品として成立しています。素材は硬質なイメージなのに、ブース全体で観た時にはどこか柔らかいやさしさを感じてしまいます。
展示準備中は互いに刺激を受け与え、また展示場を離れてもお付き合いいただいて本当にありがとうございます。来年もぜひ、この会場で会いたいと思っております。





ついに開催! 本会場リポート(2007/04/19 12:43更新)

ただいま現地時間で18日23:50。
本日、2007ミラノサローネは初日を迎えました。我々も少しずつミラノにも慣れてきた頃。Market in Labの出展ブースは、ボディランゲージが徐々に外国人のようになってきた沼沢氏に任せ、私と松田氏はさっそく本会場となる「Fiera Milano」に行ってきました。
イタリア語はもちろん、英語、中国語、韓国語、そして日本語が飛び交う会場前の広場には、すでに多くの人々が群がり、多くの人がこのムラノサローネの開催を待ち望んでいたことを改めて実感。


その人の群れを縫うように進み、入場ゲートから一歩足を踏み入れると、まずは会場の広さにびっくり! つい日本の“幕張メッセ”と比較してしまう…。ざっと見積もっても5〜6倍? いや、それ以上か?? と言うほど広い! 我々は日本を発つ前から3日券を手配していましたが、それは正解。とてもではないけど、1日では見切れないボリュームです。


そしていよいよ展示場に。それぞれの個性に彩られたブースは、まさに圧巻の一語に尽きますね。まずパッと観た瞬間に思ったことは、これらは「ブース」として捉えるべきではなく、もはや「ショウルーム」として捉えるべきではないかと思いました。とにかく各出展者のブランディングの徹底には、予算と時間を潤沢にかけたことが一目瞭然でわかります。インテリア自体のデザインはもちろん、その作品をいかに魅力的に魅せるか。彼らはその答えをよく知っています。
そういえば先日、Market in Labのブースでの出来事。「デザイナーは誰?」というイタリア人女性からの問いかけに松田氏が「私です」と答えた途端、彼女たちは目を輝かせ握手を求めていました。ここからは私の憶測ですが、欧米では“デザイナーヘのリスペクト”が日本の比ではないほどに大きく思います。人々の羨望を獲得する職業なのではないでしょうか。日本ではごく一部のメディアにもどんどん登場するデザイナーは別として、デザイナーが羨望を集めているという場面は、圧倒的に少ないように感じます。そのデザイナーに対する意識の差が、そのまま作品のクオリティーに反映されている気がします。こちらの展示物、そして「ショウルーム」を観て感じたことは、デザイナーへのリスペクトが強くあるからこそ、デザイナーがクリエイティブな活動がしやすい環境が整っているんだな、ということ。日本のデザイン界も早くスケジュールありき、予算ありきの体質からの脱却したいところです。





さて、本会場で私と松田氏が世界のデザインと日本のデザインを熱く語っている頃、日本会場では沼澤氏が孤軍奮闘で接客を行っていました。もちろん、あの“前掛け姿”で。
前掛けと言えば! ここでインフォメーションがあります。この前掛けは沼澤氏の友人の染め物職人の手による、完全カスタムメイド仕様です。もしオリジナルの染め物にご興味がございましたら、お気軽に有限会社ツールボックスまでお問い合わせください。


日本会場 展示作品のご紹介 〜TAKEO〜

現地での準備作業、プレスプレビュー、そして本日の開催と濃厚な3日間を過ごすうちに、多くの出展者の方々との交流させていただいています。今日はその中から、独自の素材提案をされているTAKEOさんをご紹介いたします。
このブースで我々が特に興味をいだいたのが、「パチカ」という紙素材。加熱型押しした部分が半透明化する不思議な素材で、光を通してみると白紙の部分と半透明された部分のコントラストが美しく映えます。
我々も紙をモチーフとした作品作りをしているだけに、このミラノサローネのご縁は貴重なものだと感じています。




開催に先駆け、プレスプレビューでの手応え(2007/04/18 09:54更新)

ただいま現地時間で17日23:50。
18日の本開催に先駆け本日15:00より、プレスプレビューがスタートとなりました。沼澤氏、松田氏の両デザイナーのがんばりにより、我がブースは前日にはほぼ設営が終了していたので、今日は幾分、気分も軽く10:30に会場入り。
昨日は設営前のため、各自それなりのプレッシャーや土地勘のなさから不安を抱えたり、とても周りの風景を眺めるほどの余裕がありませんでしたが、今日はミラノの風景を楽しみながら、会場に向かうことができました。
日本会場「Superstudiopiu ARTPOINT」の最寄り駅となる「PORTA GENOVA」は、地下鉄と鉄道、路面電車への乗り換えが可能な、いわばターミナルポイントとなる場所。昔ながらののんびりした街並に、通勤する人々の慌ただしさがなんともミスマッチな感覚を憶えます。


駅前こそ人の波が激しいものの、会場に近づくにつれ、今度はクルマの交通量が増えてきます。石畳の狭い路地に行き交うクルマの列は、やはりどこか忙しなく感じますが、それでも一度街路樹の緑に目をやると、どこか気持ちが落ち着きます。しかもその緑の実に鮮やかなこと! まさに“深緑”という言葉がぴったりで、日射しも若干暑く、初夏の趣が漂います。


そうこうしている内に会場に到着。会場に到着するや否や、設営の最終調整を終え、いよいよ待ち受け体制は万全となりました。沼澤氏はこの日のために新調した自前の前掛けを“装着”。まさに臨戦態勢です。この前掛けは実にいいアテンション効果を発揮。彼のこの“ファッション”に興味を引かれて訪れ、写真に収める人が少なくありませんでした。ちなみにこの前掛けに関しては、後日、この現地リポートにてインフォメーションがあります。ぜひチェックしてください。


プレスプレビューが進むにつれ、実にさまざまな取材が訪れました。それはテレビ番組から雑誌などのメディアをはじめ、建築関係者、家具製造関係者、紙業界関係者など、各業界から多くの人が訪れ、質問を投げかけてきました。また、我々にとってはうれしいことに、同じ会場に出展されている方々の興味も獲得し、お互いの作品を見せ合い、数多くの方と知り合うことができました。この2007 ミラノサローネで知り合った方々とは、クリエイターとしても、個人的にも長いお付き合いになる予感がします。
本日のシメは、そのお知り合いになった方たちとお食事会。やっぱり大勢で食べる本場のイタリアンは最高に美味でした。


いよいよ明日からは本開催。知り合った方々との連帯感も深まり、明日からの日程がますます楽しみになった夜でした。

【予告】日本ブース出展作品のご紹介【開始】

明日の本開催以降、この現地リポートでは日本ブースに出展されている作品をひとつずつご紹介していきたいと思います。全部ご紹介できるかはわかりませんが、少しでも多くの作品をご紹介できればと思います。お楽しみに!


ブースの設営を終えて…(2007/04/17 07:37更新)

ただいま現地時間で、16日23:30。
今日は18日の開催に向け、ブース設営の日です。朝8時には各出展者の積み荷が会場に到着するとのことで、確実に8時前に会場入りするつもりで、早目にホテルを出て一路、我々の会場となる「Superstudiopiu ARTPOINT」へ。
ところが、会場の最寄り駅は分かっていても、恥ずかしながら地下鉄に乗るのも一苦労。ミラノの券売機に悪戦苦闘…。やっとの思いで地下鉄に乗り、会場最寄り駅の「PORTA GENOVA」に着いたのは、もう8時に差し掛かろうかという頃。結局会場に着いたのは、8時をちょっと回った頃でした。
しかし、積み荷の到着もどうやら遅れていたようで、会場内にいる各出展者たちも“荷待ち”の状態。結果的には積み荷より早く着くことができて一安心。


予定より遅れること1時間。無事積み荷が到着するや否や、さっそく会場内へ運搬。即座に荷解きから作業を開始します。何度も何度も展示会に出品してきただけに、もはやこの手の展示会は慣れっ子といった風。手際の良く捌きます。



私はエココエの編集人として、ツールボックスの方々とは懇意にお付き合いさせてもらってますが、出展のための準備作業に、始めから終わりまで立ち会うのはこれが初めてでした。いろいろと情報交換をさせてもらっている中で、彼らの作品はカンタンにできるものではないことは十分に理解しているはずでしたが、改めてこうして作業の取材をしていると、私の想像を超える苦労が隠されていたことに、ちょっとしたショックを受けました。デザイナーの沼澤氏、松田氏両名は自分の手がけた作品を黙々と組み上げて行きます。それこそ、自分の作品を正面から捉えて、パーツをひとつずつ組み上げて行く様は、さながら作品と対話しているかのようでした。




おこがましい話。私は彼らの紆余曲折を目の当たりにしてきました。その独自のスタンスは、独自だからこそ正解がないことも理解しています。すべてが自信満々で進んでいる訳ではなく、その中にはどのような評価を受けるのか、不安の要素も多く含んでいることでしょう。しかし、このイタリアはミラノの地で丹念に作品を仕上げ、そして、その作品の完成が近づくにつれ、同じ会場で出展準備を進める人たちから驚きと感嘆を受けているのを見て、17日のプレスプレビュー、18日の開催へ、確かな手応えを掴みました。きっとそれは私以上にデザイナーの両名が感じていると思います。


とにもかくにも、これからMarket in Labの作品は世界に発信されます。きっと良きも悪しきもさまざまなリアクションが寄せられると思います。そのリアクションはこれからの活動の肥やしになっていきます。2007 ミラノサローネは、大きな“通過点”のひとつ。準備を終えて、ワクワクした気持ちで本番を迎えられる実感が得られたことは、今日の大きな収穫です。



イタリア・ミラノ到着(2007/04/16 09:00更新)

イタリアの現地時間は4月16日の深夜2時。約13時間におよぶ移動の末、ようやくホテルでのネット環境も整いました。本日より、ミラノサローネの模様を現地よりお届けしてまいります。
とにもかくにも、ようやくミラノにやって来ましたが、まったく言葉の分からない異国の地では、空港からホテルに行くまでもが一苦労。なんせ電話一本かけるのもままならない始末。それでもなんとか、旅本のイタリア語とうさん臭い英語を駆使して、夜の11時にはホテルに辿り着くことができました。
そうそうにネット環境を整えて、久しぶりに機内食ではない食事を摂りに街へと繰り出しましたが、イタリアの夜は長いですね。12時を回ってもワラワラと人がいます。もう明けて月曜日だというのに、帰ろうとする気配が一向にありません…。そんなミラノっ子を尻目に、我々はホテルに帰ってきました。
なんせ明日は大事な会場作り、これからしばしの睡眠を取って、朝7時には会場に向かいます。いよいよ我々のミラノサローネの始まりです!




現地派遣スタッフによる、速報リポート配信決定!(2007/04/12 00:00更新)

いよいよ4月18日よりミラノサローネが開催されます。当サイトでは4月16日より、Market in Labの広報を担当する“エココエ編集長”こと、谷上希之 氏による現地リポートがスタートします。
ミラノサローネ開催中の模様はもちろん出展準備や後片付けに至るまで、“ほぼ”リアルタイムな「メイキング・リポート」としてお届けする予定です。お楽しみに!


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